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■管理人:copatch

私が死んでもスポポンポンッ

02/10 『十角館の殺人』綾辻行人

一応読み終えたから忘れないうちに書いておこ。
今回は「十角館の殺人」。綾辻行人のデビュー作。
超有名どころだから今更レビューするのもなんだけど。

十角館の殺人 十角館の殺人
綾辻 行人 (1991/09)
講談社

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感想は…、



うーん……まぁまぁかな。

クローズドサークル、ミステリ研究会、連続殺人、十角形の屋敷、殺人予告プレート…など、読者の心をくすぐるものばかり。
おまけに最後のどんでん返しはなかなか面白かった。


うん、でも、やっぱり計画に穴が目立つ。
死亡フラグ立てまくりの死にたがりな登場人たち。
自分の命が助かることを考えたら、もう少し展開は変わるだろ。




「第一の被害者」「第二の被害者」「第三の被害者」「第四の被害者」「最後のの被害者」「探偵」「殺人犯人」と書かれたプレートが各自の部屋に掲げられ、追いつめられていく様は必見ですね。
いったい誰が殺人犯人?

書籍 | 2007.02.10(Sat) | com(0)



02/10 『有限と微少のパン』森博嗣

やっと読み終えた。
全然暇じゃないんだけどなぁ。今タイムマシンに乗って数週間前の自分に渇を入れたい。
追いつめられないとやらないなんて…。学習能力ゼロ。
うん、夕方にテレ東で放送してるアニメのような感じだ。「学習能力 ゼロ!」


とりあえず今回読んだのは
有限と微小のパン―THE PERFECT OUTSIDER 有限と微小のパン―THE PERFECT OUTSIDER
森 博嗣 (2001/11)
講談社

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これ。森博嗣のS&Mシリーズ(犀川創平と西之園萌絵コンビ)の10作目。
この人の他の作品を読んだことがないのでよく分からないが、
このシリーズの1作目「すべてがFになる The Perfect Insider」がこの「有限と微少のパン」の前の話らしい。
この2作に(主役を除いて)共通して出て来るのが、真賀田四季という天才プラグラマだ。
文中にもあったが、もはや天才という言葉では言い表せないほどの人間であり、物語の本質も彼女を軸にして動いていると言っても過言ではない強烈なキャラクターだ。

本の表紙には文中に登場するこんな言葉が載っている。

善と悪、正と偽、明と暗。
人は普通、
これらの両極の概念の狭間にあって、
自分の位置を探そうとします。
自分の居場所は一つだと信じ、
中庸を求め、妥協する。
だけど、彼ら天才はそれをしない。
両極に同時に存在することが可能だからです。


さらにこれと似たような文が何度か出て来る。
0と1しかないデジタルな世界では物事を二極化することでしか捉えられないとすると、むしろこの天才の存在こそが、最もデジタルからかけ離れた、つまりは意志を持つ人間の完璧な有り様ではないか。
ということを作者は言いたかったのだろう。というか言っていた。


失礼だけれど、一応ミステリィ作品。
この一応というのはまぁ、ミステリィとして最後のオチはいただけないからだ。
それなりに面白かったが、はっきり言って事件よりも別のところで得られるものが多かったので、すっかり殺人など記憶のどこかに吹き飛んでしまった。




自分が天才なんて事は断じて違うし、計算だって、方向感覚だって人並み以下な私だが、
この真賀田四季の考え方や物事に対するアプローチはとても共感できるものがあり、是非お近づきになりたいものだと思った。
まぁ、こっちが勝手に話が合うと思いこんでるだけで、まったく相手にしてくれなさそうだが。。。
この作者の「四季」シリーズもいつか読んでみようと思う。

書籍 | 2007.02.10(Sat) | com(0)



02/10 『赤頭巾ちゃん気をつけて』庄司薫

今回はこれ。庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」。

赤頭巾ちゃん気をつけて 赤頭巾ちゃん気をつけて
庄司 薫 (2002/10)
中央公論新社

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サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を意識したであろう饒舌体で描かれているその内容は今でこそ、見慣れたものであるのだけれども、その当時としては衝撃的であったのだろう。しかも今読んでみてもまるで見劣りせずに、よくもここまでペラペラと自らを詳細に、分かりやすく説明できるものだと感嘆せざる得ない。

当時(35年前)の学生運動が盛んだった頃の高校3年生を描いた正真正銘の青春小説で、学生運動に傾倒するわけでもなく、はたまた世の中に満足しているわけでもない、どっちつかずな、まさしくこの年代の心情がうまく表現されていた内容だった。
今も昔も考えることは同じなのだと。
もっとも当時の背景を体験することによって数倍以上に面白くなるんであろうということが容易に想像できるわけだが。

たまに荒削りな部分が見えるが、そこは若いからこそのものとして逆に利点として成り立っている。(裸同然のナースなんているわけないだろ。。。)


ラストはあまり好きではないのだけれども、そもそも「男は優しくないといけない」という答えを出すのが、安直すぎるのではないのだろうか。
まぁでも、きっかけなんてものは得てしてこのようなものであるのかもしれないな。
どちらかと言うと主人公の狂気性が一人の女の子によって直ぐさま消え去っていく様子を、ずいぶん不安定で危なっかしいものであるなんて感じてしまう自分はおそらく少数派、いやそれ以下なんじゃないかと思った。


続編がまだ手元にないので、近いうちに探しに行こうと思う。



ちなみにこうやって文体がすぐ影響されてしまう自分はなかなか面白い存在だと思ってみたり。

書籍 | 2007.02.10(Sat) | com(0)



02/10 『グランド・フィナーレ』阿部和重

今回はこれです。第132回芥川賞受賞作品、「グランド・フィナーレ」。

グランド・フィナーレ グランド・フィナーレ
阿部 和重 (2005/02/01)
講談社

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ん〜、これは、意見が分かれそうだ。
まず主人公が男が“さ、い、て、い”。
内容は、
何を言っても取り返しの付かないようなことをやってしまった男、そんなどうしようもないような男が真っ暗な人生からがんばれることを見付けていく…みたいな話。
こう書くといい人みたいだけど、ホントにだめですね、このロリコン野郎は。
でも前半の、その最低っぷりが明らかになる過程と前半ラストのオチの表現力は素晴らしかったです。とても読ませます。

後半は、グランド・フィナーレという題名なのだけれども、結末をあえて描かないことでこの表題の意味をより引き立たせていると思いました。まぁすっきりはしないね、最後がないから。

言わせてもらうと、もう少し先まで書いてもよかったんじゃないかと思います。
これから主人公はどうなっていくか、あまりにもまだ始まったばかりで物語のラストを迎えてしまうのが残念ですね。



ちなみにこの本はグランド・フィナーレの他にも三篇収録されているんだけれども、他の作品は意味不明でした。どうやらタイアップ用らしいです。論点は面白いんですけど、物語はどうでもいいですね。

書籍 | 2007.02.10(Sat) | com(0)



02/10 『蹴りたい背中』綿矢りさ

長門有希100冊+α、1冊目は「蹴りたい背中」です。
参照なに読んでるの? 長門さん サムデイ イン ザ レイン

蹴りたい背中 蹴りたい背中
綿矢 りさ (2003/08/26)
河出書房新社

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これは〜。なかなか、、、面白いですね。とても不思議な視点です。
クラスで浮いてる主人公ハツの、同じく浮いてるにな川に対する奇妙な感情を描いた作品なんですが、それが愛情なのか、愛憎なのか、めちゃくちゃにしてやりたいこの感情…、複雑だけどとても純粋な気持ちが表されていました。表現力は素晴らしいですな。分かりやすくて心にスッと入ってくるよ。

ハツは自分の感情を自分では理解できていなかったけど、それでも他の男子に見向きもしないハツにとってにな川は特別な存在であることは確かなんだろうな。



この作品に、ハツに共感してしまう自分は病んでるんだろうか…。mixiに拭いようのない確かな違和感を感じるのは普通じゃないんだろうか。
それとも自分の目は、“いつも鋭そうに光ってるのに、本当は何も見えてない”のかなぁ。

日常がノイズでできてると感じる。
でもそのノイズは外から聞こえてくるものか、それとも内側で響いているのか。

書籍 | 2007.02.10(Sat) | com(0)



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