やっと読み終えた。
全然暇じゃないんだけどなぁ。今タイムマシンに乗って数週間前の自分に渇を入れたい。
追いつめられないとやらないなんて…。学習能力ゼロ。
うん、夕方にテレ東で放送してるアニメのような感じだ。「学習能力 ゼロ!」
とりあえず今回読んだのは
これ。森博嗣のS&Mシリーズ(犀川創平と西之園萌絵コンビ)の10作目。
この人の他の作品を読んだことがないのでよく分からないが、
このシリーズの1作目「すべてがFになる The Perfect Insider」がこの「有限と微少のパン」の前の話らしい。
この2作に(主役を除いて)共通して出て来るのが、真賀田四季という天才プラグラマだ。
文中にもあったが、もはや天才という言葉では言い表せないほどの人間であり、物語の本質も彼女を軸にして動いていると言っても過言ではない強烈なキャラクターだ。
本の表紙には文中に登場するこんな言葉が載っている。
善と悪、正と偽、明と暗。
人は普通、
これらの両極の概念の狭間にあって、
自分の位置を探そうとします。
自分の居場所は一つだと信じ、
中庸を求め、妥協する。
だけど、彼ら天才はそれをしない。
両極に同時に存在することが可能だからです。
さらにこれと似たような文が何度か出て来る。
0と1しかないデジタルな世界では物事を二極化することでしか捉えられないとすると、むしろこの天才の存在こそが、最もデジタルからかけ離れた、つまりは意志を持つ人間の完璧な有り様ではないか。
ということを作者は言いたかったのだろう。というか言っていた。
失礼だけれど、一応ミステリィ作品。
この一応というのはまぁ、ミステリィとして最後のオチはいただけないからだ。
それなりに面白かったが、はっきり言って事件よりも別のところで得られるものが多かったので、すっかり殺人など記憶のどこかに吹き飛んでしまった。
自分が天才なんて事は断じて違うし、計算だって、方向感覚だって人並み以下な私だが、
この真賀田四季の考え方や物事に対するアプローチはとても共感できるものがあり、是非お近づきになりたいものだと思った。
まぁ、こっちが勝手に話が合うと思いこんでるだけで、まったく相手にしてくれなさそうだが。。。
この作者の「四季」シリーズもいつか読んでみようと思う。